新型コロナ喫煙者は重症化
ECDC=「ヨーロッパ疾病予防管理センター」は、喫煙者が新型コロナウイルスに感染した場合、重症化するリスクが高いとする研究結果を発表しました。
それによりますと、喫煙者が新型コロナウイルスに感染した場合、呼吸障害が起こりやすく重症化するリスクが高い傾向があるとしています。
体内に取り込まれたウイルスが細胞に感染する際に必要とされる酵素が、喫煙によって肺の中で活性化しやすくなるためだとの見方を示しています。
また、イタリアで新型コロナウイルスに感染した患者を調べた結果、70歳以上で高血圧や糖尿病といった持病を抱えている人は抵抗力が弱いため重症化しやすいほか、女性より男性のほうが症状が重い傾向があるとしています。
■喫煙の影響は本人だけに留まりません。
たばこの煙には、たばこを吸う人が直接吸い込む「主流煙」と、火のついた先から立ち上る「副流煙」に分かれます。
副流煙には主流煙と同じく体に有害な成分が含まれていて、ニコチン、タール、一酸化炭素などの成分量は主流煙よりも多いといわれています。
■それ以外にも三次喫煙というものがあります。
たばこの有害物質が喫煙者の髪の毛や衣類、部屋の壁やカーペットに残り、それらが蒸発したり、舞い上がったりしたものを吸い込むことを“三次喫煙と言います。
アメリカとドイツの研究グループは、禁煙の映画館が喫煙者らの服や体に付いて持ち込まれた有害物質で充満しているという調査結果を公表しました。
それによると、たばこ10本分の受動喫煙に相当する濃度の有害物質があったということです。
たばこは健康に悪いと考えながらも、まだまだ大丈夫と吸っている人が大半でしょう。
しかし、新型コロナウイルスに感染すればあっという間に死んでしまいます。
そして、お葬式もあげられずに火葬されるのです。自分の妻や子供の死に目にも会えないのです。
自分の命だけでなく掛け替えのないパートナーや子どもたちの命を守るために、今すぐ禁煙しましょう!