コラム

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新型コロナ小児の症状

日本小児科学会が小児コロナの症例を発表しましたのでご紹介します。

こういう情報は全くメディアに出てこないので心配ですよね。

小児はコロナに感染するとどのような症状が出るのか?

また重症化するのか?

それを知りたい親も多いと思います。

日本小児科学会は2020年5月調査を開始しました。

そして、2022年3月7日に第3報として公開しました。

★調査対象は2020年2月1日から2022年2月20日に記録された0~15歳の5129例です。

解析は、国内における主要な流行株をもとに、

(1)流行初期(2020年2月~2021年7月)、

(2)デルタ株流行期 (2021年8月~12月)、

(3)オミクロン流行期(2022年1月〜2月20日)

の3期に分類して行いました。

それぞれの症例数は、流行初期が1830例、デルタ流行期が1241例、オミクロン株流行期が1058例。

★解析の結果、臨床症状では以下の5点が明らかになった。

  1. 発熱:流行初期に0%に認めたが、オミクロン株流行期には80.6%と増加した。
  2. 痙攣:熱性痙攣の好発年齢である1~4歳において、流行初期に11例、デルタ株流行期に10例だったが、オミクロン株流行期には22例と増加。さらに5~11歳の年長児においても、流行初期で4 例、デルタ株流行期で0例 だったが、オミクロン株流行期には18例と増加していた。
  3. 味覚・嗅覚障害:デルタ株流行期まではコロナの特徴的な症状として、年長児以降で認めていた。しかし、オミクロン株流行期ではほとんど認めなかった。
  4. 咽頭痛:オミクロン株流行期では、それ以前と比べ、咽頭痛を訴える割合が1%と増加していた。
  5. 悪心・嘔吐:オミクロン株流行期に、特に5~11歳において認める割合が5%と増加した。一部の患者においては補液や入院管理が必要となっていた。

一方で、味覚・嗅覚障害はほとんど見られなかった。

★「小児患者の重症化傾向は確認されなかった」

  1. 肺炎の合併は、成人と比較し低率であり、デルタ株やオミクロン株などの変異株流行においても変化は認めなかった。その他の合併症に関しても、デルタ株やオミクロン株などが流行した後も、それぞれの頻度に大きな変動は認めなかった。
  2. 合併頻度は高くないものの、重篤な合併症である心筋炎・心外膜炎が、流行初期に2%、デルタ株流行期に0.1%に認めた。オミクロン株流行期には、今のところ認めていない。

同委員会は、比較的重症度が高い症例が登録されているレジストリにもかかわらず、「オミクロン株を含む変異株の流行による小児患者の重症化傾向は確認されなかった」と結論付けている。

 

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